大卒公務員採用選考:小論文答案例(1)



地域を活性化するためには、どうすればよいか。(流入人口篇)



①地域を活性化するためには、新たに何かを作ることよりも、今あるもので、地域の「性格」を明確にし、そのジャンルがどんなにマニアックであろうとも、その専門性を進化・深化させることが必要である。その結果として、流入人口が増加し、地域は活性化するのではないだろうか。
②活性化とは人がたくさんいてにぎやかになるということ。そのためには多くの人を地域に呼び込む必要がある。そのためには、その地域はどんな地域かを明確にすることで、どんな人を呼び込むか、ターゲットを絞り込む必要がある。その際に、たとえば、ゆるきゃらやB級グルメをつくったり、マンガ・アニメのイベントを開催したり、ロケ地として映画製作委員会を招致したりといった、付け焼刃で一過性のもので地域の性格を決めるのではなく、もっと地域に根差したもので専門性を高められるものにて性格を決めるべきである。なぜなら、その方が初期コストが低く押えられることともあわせて、事業に継続性がもたせられるから。そして、何より地域に本来あるものを活用した方が成功する確率が高いからだ。何か新しい施設を建設するにしても、その元々あるものに沿った建造物であれば、施設運営の黒字化が見込める。
 もちろんどんな地域も、京都や奈良のような歴史があるわけではないし、青森や鳥取といった食(特産品)があるわけではないし、千葉や大阪のような大規模リゾート地があるわけでも、宝塚や西宮(いずれも兵庫県内の市)といった聖地と呼ばれる施設があるわけでも、鯖江(福井県内の市)や豊岡(同兵庫県)のような伝統産業があるわけでもない。しかしながら、そんなにメジャーなものに目を向ける必要も求める必要もなく、マイナーなもので十分。どんなにマニアックなものでも、『○○といえば○○市』と専門性をアピールできれば、人数の多寡はあれども一定の流入人口が見込める。
③たとえば、食で考える。えんどう豆が、たとえ日本一ではなくとも、今までずっと栽培・出荷されていたのなら、えんどう豆の品種改良をすすめて「日本一美味しいえんどう豆が採れる町」を目指す。そこから周辺領域として、えんどう豆に合う地ビールを、生産するだけでなく全国の地ビール収集・研究して、地ビール村や地ビール博物館を建設する。さすればビール好きが全国からやってくる。
 たとえば、歴史で考える。高校の教科書に出ていなくても、江戸時代の高名な蘭学者が当地域の出身者なら、江戸時代の蘭学を研究する歴史学者を毎年招いてシンポジウムを開く。それが定着すれば、蘭学の資料館を開設し、文献史料の収集に努める。同じような蘭学者の出身自治体と連携して、それらの町を巡るツアーを提案する。さすれば、幕末ファンは来なくとも、マニアックな歴史ファンの聖地となる。
 たとえば、施設で考える。もし、地域内に乳がんの治療実績が長年あり、名医と呼ばれる人がいる病院があるのなら、その病院を支援し、乳がんを治療するならわが町の○○病院とアピールする。そのうえで乳がんに関する学会などを積極的に招致。それに伴い、がんに強い食材の研究・栽培を行う機関を設立あるいは招致したり、乳がんの経験者や治療者が集う講演会などを頻繁に行う。さすれば、悩める女性に優しい町として多くの人が治療や癒しを求めて当地を訪れる。
④このようにして地域の「性格」を明確にすれば、わが町を訪問する人は増加すると私は考える。

※意味段落(全答案例共通):①結論②根拠・理由・背景③具体策・例④結論の繰り返し
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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