納得より勝利を@講演録:進路と『孫子』(41)

 与えられたことに不平不満をたれる人はすぐそこから逃げ出して、求めるものが与えられるまでダラダラと粘ります。受験や就職における浪人ですね。そういう人には改心して、この『孫子』の言葉をモットーにしてほしいですね。テキスト()ページ()行目です。


兵は勝つことを貴ぶ。久しきを貴ばず。




 ダラダラと勝負の時間を引き延ばす人、いつまでも次の一段高いステージにいけない人というのは、結果的に「勝ち」にこだわっていません。「何に勝つか」にこだわっているのです。そういう人は「勝ち」が取れる「戦場」を探すという発想がありません。いつまでも自分が納得するかどうかにこだわって、『ここがいい、あそこはイヤだ』とか言って徒に時を費やすのです。
 本当は自分にとって勝ち易いところ、戦わずして勝てるところを探して、さっさと勝利を収めた方が、次の一段高いステージに行きやすいのです。そのさっさと勝利を収めたところに不満があっても、そこで不平を言わず成果を出すことに集中すれば、本当に納得できるところへまた移れるのです。
 だから、進路の選択を正しく行おうと思えば、先ほど紹介した方法をやってほしいわけですが、大前提として、与えられところで与えられたものにて、しっかり成果を出して、『己』の人間としての実力を高めてください。先ほど、進路に悩みすぎるのはよくないといいましたが、それは悩んでばかりで行動していないのが良くないという意味です。その行動で最初に行うべきは、今与えられていることにしっかり取り組むということです。高校生・大学生なら勉強、社会人なら仕事、とにかく今目の前にある者を心とは無関係に、全力でやりこなしていきましょう。日常生活の中でそうやっているから、自分の感情がコントロールできるようになるのです。


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饗庭 悟 : AEBASATOL

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