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現実の「立ち位置」@講演録:進路と『孫子』(27)

 さて、ネガティブリストを作成したら、それ以外の考えれらる進路の選択肢はすべてチェックします。自分の好き嫌いや関心の有無とは無関係に、順番に見ていきます。一切の感情を抜きにしてまっさらな気持ちで見ていくと、案外と自分の可能性の広がりを感じるものです。今まで偏見によって、多くの選択肢を頭から除外していたことが馬鹿馬鹿しく感じられることもあるでしょう。
 そうして様々な進路に関する情報を集めていくわけですが、忘れてはいけないが、戦わずして勝てる進路を、勝つべくして勝てる進路を選ばないといけない、でしたね。最低でも負けない進路を選ぶ、万が一負けてもダメージの少ない戦い、次につながる戦いを選ぶ、でしたね。このタイミングでちょっと今までの話をまとめておきました。その選択のために情報を得る上での更なる大事なポイント2点挙げて起きます。
 1点目について述べる前に『孫子』をまた読みますね。『孫子』には地形について述べているくだりがたくさんあります。たとえば、テキスト()ページ()行目。


凡そ兵を用うるの法は、将の命を君より受け、軍を合し衆を集むるに、ひ[土偏に已]地には舎[やど]ることなく、衢地[くち]には交を合わせ、絶地には留まることなく、囲地なら則ち謀り、死地なれば則ち戦う。




他にも、テキスト()ページ()行目。


凡そ軍は高きを好みて下[ひく]きを悪[にく]み、陽を貴びて陰を賎しむ。生を養いて実に処り、軍に百疾なきは、是れを必勝と謂う。丘陵堤防(堤はこざとへん)には必らず其の陽に処りて而してこれを右背にす。此れ兵の利、地の助けなり。


 

テキスト()ページ()行目。


地形には、通ずる者あり、挂[ひっか]かる者あり、支[わか]るる者あり、隘[せま]き者あり、険なる者あり、遠き者あり。




テキスト()ページ()行目。


兵を用うるには、散地あり、軽地あり、争地あり、交地あり、衢[く]地あり、重地あり、ひ[土偏に已]地あり、囲地あり、死地あり。


 

 これほど地形について『孫子』が重視したのは、自分がどこにいて相手がどこにいるのか、それぞれどんな場所にいるのか、その「立ち位置」によって対応を決めないといけないからです。大事なのは「立ち位置」とその周囲の状況です。もちろん、その地形を利用して戦いを有利に運ぼうというわけです。
 地形や今自分が立っている位置の状況は、自分の力で自分の都合のよいように変えることはできません。目の前にある山が邪魔だと言ってどける訳にはいきません。これは相手をこちらの都合どおりに変えることができないのと同じですね。先ほど述べました。だから、与えれらた地形の条件に従って、できるだけ自然に、しかも自分に有利なほうへ「進路」をとっていく。
 なぜ、地形の話をしたかと言うと、進路にも同じことが言えるからです。すなわち、自分が今立っている「立ち位置」にまずは従えということです。まずは、です。情報を集めるときの一つ目の注意点はこれ。自分の「立ち位置」に従ってまずは情報を集めよということです。
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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