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自然の流れに従う@講演録:進路と『孫子』(25)

 先ほど現代語訳した『孫子』の『虚実篇』の一節をもう一度見てください。実は『己』を知ることを『流れる水』にたとえたのはもう一つ理由があるのです。それは「流れる水」には当然、「上流から下流への流れ」があるということです。突然、そこに水が現れるということはありません。ちゃんと「上流」、つまり過去からの流れがあるのです。そしてその流れは自然の流れなのです。水は高いところから低いところへ流れる。その低いところとは具体的にどこなのかは、どこから流れてきたのかによります。まさに過去、君たちが自己分析なんかで気にする『己』の過去です。
 すなわち、人は変化するにしても、成長するにしても、今までの流れに従って変化するということです。そして、これが自然と言うものです。
 そして、自然にしたがっているからこそ、進路選択に勝てるのです。『兵の形は実を避けて虚を撃つ。水は地に因りて流れを制し、兵は敵に因りて勝を制す』です。自然な流れに従っているから、勝つべくして勝てる、柔軟に流れを変えられるのです。固定的に自分を捉えるのではなく、かといって感情によって無理に自分を変えるのではなく、自然な流れに沿って自分を変えていく。そうやって勉強していくからこそ『己』を作ることに成功するし、進路選択にも、そこでの戦いにも勝利するのです。
 そうなれば当然、下流に行くにしたがって流れは大きくなり勢いを増します。テキスト()ページ()行目です。


勢とは利に因りて権を制するなり。




 そうやって勢いがつけば、その時々の状況における自分の得た有利な立ち位置でもって、勝ちを制する力を持てるのです。すなわち、自分が勝てる「戦場」を見つけ、勝つ勢いを持って当然のように勝つ、そんな進路の選択です。自分にとって何が自然の流れによる成長か、その流れ着く先の進路は何なのか、こういう観点で考えれば、周囲の雑音にも惑わされなくなります。テキスト()ページ()行目です。


善く戦う者は、人を致して人に致されず。




 戦いに勝つ人というのは他人を動かすことはあっても他人に動かされたりはしません。常に「心の主導権」を自分が握っているのです。
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饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
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