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その進路選択は勝ち易き道か@講演録:進路と『孫子』(20)

 それで、そのような勝ち方をするためにはどうすれば良いのでしょう。テキスト()ページ()行目、先ほど引用したところの続きです。


善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政を為す。




 戦いの巧みな者は段階を踏まえつつ原則に従う。だから、勝敗を操ることができる。そういうことです。進路選択の段階や原則はおいおい整理していきましょう。とにかく、原則や段階といった合理的・論理的思考を踏まえなければ、進路における正しい選択を行うといった勝利は収められないのです。
 その原則の一つが『勝ち易きに勝つ』でしたね。それを見極めるためには冷徹な計算が必要です。テキスト()ページ()行目です。


夫れ未だ戦わざるに廟算[びょうさん]して勝つ者は、算を得ること多ければなり。未だ戦わざるに廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。算多きは勝ち、算少なきは敗る。況や算なきにおいてをや。




 受験でも資格試験でも採用試験でも何でもいいですが、パスするためには多大の時間と労力、そして資金が必要になってきます。ですから、その「戦い」に負ける、つまり不合格とか不採用ですね、負けるということはそれなりのダメージをくらう。今まで費やしたコストが無駄になるわけです。あるいは、そこからさらにコストをかけないといけなくなる。しかし、再度勝負を挑んだからといって次に成功する保証はない。たとえば、受験浪人しても来年合格する保証はないですよね。ということは、さらに無駄にしてしまう可能性がある。その危険性を考えたとき、「戦う」前に、その勝負は『勝ち易き』勝負なのかどうかを考えないといけません。
 『廟算』と言う言葉が出てきましたが、これはあらかじめの計算です。あらかじめの計算で、つまり戦う計画、たとえば勉強の計画などを立てるとき、計画段階の計算で既に勝利が見えている状態というのは、そもそも確固とした勝算がたくさんあるから。ということは、戦う前のあらかじめの計算で勝利があまり見えてこないというのは、勝算が少ないということ。
 次は意味が分かりやすいですね。『算多きは勝ち、算少なきは敗る。況や算なきにおいてをや』、つまり、勝算が多い者は勝ち、勝算の少ない者は負ける、ましてや勝算のないものが何で勝てようか。
 このように『孫子』は戦いにいかに勝つかではなく、戦う前に勝算の多寡がどれほどあるかを重視します。戦いに入ってよいのかどうかをまずよく見極めるということです。テキスト()ページ()行目です。


戦うべきと戦うべからざるとを知る者は勝つ。




 戦うべきか、戦いを避けるべきか、その試験勉強に取り組んでいいのかいけないのか、その会社の採用選考に応募していいのかいけないのか、それを前もって見極めるものが勝つ、あらかじめ勝算をどれほど立てられるかどうかが成功するために必要というわけです。
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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