逆面接@面接官トレーニング

 個別面接の最後で応募者に、「では最後に、こちらへ何か質問はありますか」と聞くのは定番の質問ですが、それを全面的に取り入れるのが逆面接です。こちらから質問せず、あくまで応募者が「自分が入社するのにふさわしい企業かを見るべく、社員を面接する」といったスタンスで行われる面接形式です。
 私は長く予備校で講義を行っていましたが、受講生の私への質問内容は偏差値と比例します。良い質問をする人は成績も上がりますし、漠然とした質問や「その質問の回答を聞くことが君の実力向上につながるの?」と返したくなる的外れな質問をする人は、やはり成績も伸び悩みます。一般的に、適切な回答より適切な質問を行う方が、自力で問題設定を行う必要がある分、難易度は高くなります。ですから、応募者に質問をさせることはその能力・適性を量るのに有効な手段です。
 ただ実際には、応募者一人が複数の面接官に対峙して「面接」を行うわけですから、面接時間40~50分の間ずっと逆面接というのは、応募者にとって酷でしょう。新卒学生で、しかも緊張もしているでしょうから、なおさらです。通常の個別面接の前に、応募者自身に用意してもらった質問を20分間ほど受けるというのが、現実的な逆面接ではないでしょうか。
 逆面接は何も面接官側が一方的に質問を受けるというわけではありません。通常の面接で応募者が話の流れの中で質問をするのが禁止されていないのと同様、逆面接でも面接官は応募者の質問にツッコミを入れます。「なぜ、その質問をするのですか」「その質問の答えを聞いて、君の判断・行動にどんな影響があるのでしょうか」といった感じです。質問のための質問をしていないか、質問にきちんとした意図、体系性や論理性が有るか、それらをチェックすることは必要でしょう。
 逆面接は、面接官に高いスキルが必要ではない分、導入しやすい面接形式です。反面、主導権を応募者に預ける分、騙される可能性も高くなります。面接の時だけ取り繕うのが上手い「面接上手」なら、「採用側が喜びそうな質問」という観点で準備してくるでしょう。ですから、逆面接は(儀礼的でなく)実質的な最終面接には不向きと言えます。2回目の面接や(実質的な)最終選考の一つ手前の面接では効果を発揮するでしょう。


採用選考としての小論文@面接官トレーニング


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