The Talking Column

大学受験予備校にて数年前に発したコメントの記録



 予備校講師が受験生を合格させることなどできない。自らの意思で行う鍛錬のみが己の実力を高め、受験生を合格へと導くことができる。予備校の講義などはきっかけに過ぎない。よって、もしあなたが合格すれば、それは予備校講師のおかげではない。あなた自身のおかげである。逆に、あなたが不合格になれば、それは誰のせいでもない、あなた自身の責任である。


 予備校はあなたの実力を直接的に高める場でも、すべての暗記すべき知識を蓄える場でもない。ここは自立した若者として、自力で己の知識と思考力を身につけるための方法論を学ぶ場である。方法論、すなわち基本・基礎である。


 基本とはいついかなる場合でも同じ方法で取り組む、その同じ方法を指す。いつも同じ方法で取り組んでいるからこそ、その方法が通じないとき、すなわち応用技を使うべきタイミングが見えてくるのである。


 自力でできることと予備校の教室でしかできないこと、これらを明確に区別し認識した上で勉強しなければ、時間とお金を使って今そこに座っている意味などない。


 前もって綿密に立てた学習計画表は、前もってわざわざ己の怠惰の証拠を作っているようなもので、自分で自分の首を絞める行為である。計画は無理なく柔軟性に富んだ現実的なものでなくてはならない。


 大学受験生である以上、プロの受験生でなければならない。プロとは必ず結果を残さなければならない。
 『だから結果を残すべく努力せよ』、とは言わない。努力よりも、志望大学が受験生に要求する力の高さを正確に知り、己に嘘をつくことなく自分の実力を把握し、戦略を立てること、それこそが肝要である。ただ一生懸命に勉強すれば良いというものではなく、できることできないこと、今たっている地点と目指そうとしている地点の距離、それらを見極めた上でなければ、全力を投入しようにも投入できない。

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饗庭 悟 : AEBASATOL

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