用意した答えを先に吐き出させて不意を衝く@面接官トレーニング

<スクリプト>

面接官「それではまず最初に、あなたから本日の面接で一番言いたいことをおっしゃっていただけますか。それは志望動機でも、長所のアピールでも、過去の実績でも、どれでもいいです。とにかく、本日わたくしどもに一番訴えたいことを一つに絞っておっしゃっていただけますか。1分ほどでお願いしますね。ではどうぞ。」

(応募者が1分間の自己アピールを行う。)

面接官「分かりました。ところで、あなたは普段ファッションにこだわるほうですか。もし、良かったら最近あなたが気に入っているブランドやお店を教えてください。」


<注釈>

 この質問には2つの目的があります。
 1つは最初の質問に対して、応募者が何をチョイスするか。志望動機がらみなのか、長所にまつわる話のなのか、エピソード中心に語ってくるのかで、応募者の心のベクトルがこちらか自分か、過去か未来か、それが見えてきます。必ず話を一つに絞らせてください。そのことで応募者の価値観が浮き彫りになります。
 2つ目の目的。こちらの方が大事です。最初の質問に対する返答は当然のことながら応募者が前もって用意したものでしょう。それに対して2つ目の質問は予想外です。最初の質問を答える時の応募者の声のトーンと2つ目の返答の時の声のトーンとの違いをよく覚えておいてください。この違いを知るのが本来の目的です。
 人は前もって準備した返答をする時とその場で考えて返答した時とでは声のトーンが変わります。取り繕って述べる時と本音で述べる時とでは声のトーンに落差があります。それを最初のうちにチェックしておいて、以降の返答の本音度を探る基準にするのです。
 よって、2つ目の質問は応募者の想定外の質問なら何でも良いです。仕事や大学に関係のない質問であれば、応募者の想定外の質問になるでしょう。ファッションのような若者がリラックスして答えられる質問の方が声のトーンの違いが認識しやすくなるでしょう。
 と言いつつも、ファッションは拘るにせよ拘らないにせよ、応募者の価値観が良く表れる事柄です。それは案外仕事の仕方につながるものです。ファッションの志向と能力との関係は一考に値するでしょう。
 なお、仕事とはなぜ直接関係のない質問をするのか、その意図はキチンと伝えるべきです。ファッションの事を聞くのなら上記の理由をそのまま言っても構いません。単に『面接の最初でリラックスして欲しかったので』でもいいでしょう。


恩義を感じるタイプかどうか(家庭環境を知る)@面接官トレーニング
何が何でも本当のところを探りたい時(”アレ”を志望する人たち)@面接官トレーニング
影響を受けた人物は応募者の核心@面接官トレーニング
応募者の過去最大の試練は大学受験@面接官トレーニング


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