面接とは営業である@「就活ワークショップ」(2/3)

〔前日の記事である講演録(1/3)からの続き〕

 その時、一体何を頼りに、新商品を良いものだと判断して買いますか。
 いろいろと判断材料はあると思いますが、その有力なものに、推薦してくれる人の「人柄」があるでしょう。
 ある人が、それは友人でも薬局の店員でも誰でもいいんですが、ある人があなたに、あなたが今まで服用したことのない風邪薬を熱心に薦めてきたとしましょう。ある人はこの風邪薬がどれほど効くか、その「効果」を説明するでしょう。「効果」を説明するためには、成分の説明をしないといけません。しかし、あなたには化学の知識、薬学の知識はなかったとします。その「効果」をいくら論理的に説明されても理解できないのです。その時にあなたは、その風邪薬を服用するかどうかを、どこで判断しますか。もし、あなたがめったに風邪を引かない人で、今までに風邪薬を買ったことがなく、経験で判断できない場合、でもどうしてもこの風邪を治したい場合、どうやって判断しますか。
 結局、薦めてくれるある人の、その「人柄」で判断するしかないでしょう。『あの人はちゃんとした人だ、悪い人ではない、自分のことを思ってくれている、そんなあの人が言うのだから間違いはない、信じてみよう』と、こんな風に判断するんではないですか。
 採用面接も同じです。ただ違うのは、「薦める人」と「売る商品」が同じだということ、つまり両方とも「あなた」だという所です。
 あなたは自分という「商品」を採用した場合の「効果」を説明します。「効果」とはこの講義の用語で言えば〔タイプ&スペック〕です。あなたはこれを堂々と述べてください。「もし、ここ10年ほど使える兵隊をお求めでしたら、私でなく他の誰かでも良いでしょう。しかし、将来の幹部をお求めでしたら、是非、私を採用してください」と、こんな風にです。ここで一生働く覚悟がある、それに値する能力・適性も有している、だから私を採用すべきです、と宣言してください。
 しかし、いくらあなたが力強く、そして分かりやすく自分と言う「商品」の「効果」を説明しても、採用側は買うかどうか迷います。その表れが面接を何回も行うという事実です。どれだけ過去の行動実績で「効果」を説明しても、採用側はどこかで疑いを挟みます。
 その時、あなたという「商品」を買ってもらう決め手になるのは、やはり「人柄」なのです。その「人柄」の中で、初対面でもスグに相手へ伝わるものがあります。
 それが「他人を気遣う人柄」。相手への気遣いなのです。なぜ、スグに伝わるか。さっきのこのスクリプトのように、面接官の目の前で実践できるからです。

 ⇒ 翌日の記事に続く
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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