君に選択肢はあるのか@講演録(1/2)

<進路未定の高校2年生を対象とした講演録です。時は12月。高校自体は卒業生が大学短大:専門学校:就職=2:2:1の割合で進路選択をする学校です。>

 進路が決まらないという人には、まず考えてもらいたいことがあります。
 進路が決まらないという人は、目の前にある選択肢のどれを選んで良いか分からないという人のことです。

 しかし、です。そんな人に問いたい。君にはそもそも選択肢はあるのでしょうか。

 これには2つの意味があります。能力面と知識面です。

 まず能力面。
 どの選択肢を選んで良いかと悩むのは、選ぶことができるというのが前提です。それは選ぶ気がなくとも、嫌々でも、選択しようと思えばいつでも選ぶことできるということです。
 しかしながら、本当に選べるのでしょうか。進路未定の方にはまずそこを考えてほしい。
 たとえば、シビアな状況を言えば、家庭の経済事情で大学や専門学校を選択できない人もいます。奨学金制度も安易には利用できません。奨学金も実態はただのローンという場合が多く、利用すれば若者が社会に出る段階でいきなり300万円ほどの借金を抱えて10年間くらいは月々返済していくことになります。
 以上のような経済的な意味の他にも、人間力的な意味で選択肢があるかどうかが問われます。自分がこの学校に入りたい、またはここで働きたいと思っても、受け入れる側が君を選んでくれるとは限りません。
 大学であれ専門学校であれ就職であれ、自分が選ばれるだけのものをもっているかを自分自身に問う必要があるのです。もしかしたら、向こうは君を選ばないかもしれないわけですから。

 だから、自分がどれを選ぶべきかを考える前に自分で選ばせてもらえるように、そして、相手に自分を選んでもらえるように、自分の能力を磨いておかないといけないのです。ここでいう能力とは(経済力はともかく)学力・人間性のことです。

 進路が選べないことの一つの原因(あくまで原因の一つです)に、実はこのことがあるのです。
 そもそも自分の能力を磨く行動を取っていないことが、自分の進路の選択を決める材料がないことにつながっているのです。
 自分の中身を創りあげていなければ、何に適性があるのか分からないのは当然のことなのです。


 さて、冒頭の方で、『そもそも君には選択肢はあるのか。これには能力面と知識面の2つの意味がある』ということを述べました。
 次に、知識面について述べていきましょう。

 先ほど、『自分の中身を創りあげていなければ、何に適性があるのか分からないのは当然』と述べました。これは単に勉強などをサボっているという原因もありますが、もっと深刻な原因もあります。
 それは、「自分の中身を創りあげる、自分の能力を磨く、その気持ちはあるのだが、そもそもどういう方向性で創ったり磨いたりして良いか分からない」というものです。

 ⇒ (2)へつづく
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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