不合格・不採用になった、その次に考えるべきこと(2/2)

< 不合格・不採用になった、その次に考えるべきこと(1/2)のつづき >

 2つ目、それは、現在確定している自分の実力・状況で「勝てるところを探す」ことです。
 この『現在確定している実力』というのは、「もう数週間頑張れば手の届く範囲」まで拡げても良いと思いますが、いずれにせよ、「スグに勝てる」ところです。
 これを探すには、大学受験では大学の合格予想偏差値と自分のペーパーテストでの得点力との比較になります。就職活動などの面接なら、面接を課す組織(企業や大学)のメンバーの能力や経歴(学歴)、そして雰囲気と、自分の能力や経歴、そして価値観とができるだけ多く一致しているところを探すことになります。

 現実的な問題として、何か一つのことを達成しようとすれば、前提として、その達成と比べて「より小さい達成」が必要となります。いきなり大きな達成など無理です。事実として、それなりの大学に合格する人はそれなりの高校を合格したことのある人です。それなりの職業に就く人・それなりの職場にいる人はそれなりの経歴(学歴)を経ている人です。
 すなわち、達成の源は達成なのです。成功の源は成功なのです。したがって、大きな達成・成功には小さな達成・成功が必要なのです。

 不合格・不採用になる人の一部には(あくまで一部の人です)、あまりに自分のもっている実力・状況と乖離しているところに挑んでしまっていることが、そもそもの敗因なのだという人がいます。
 そういう人は往々にして自分の希望や感情を優先します。自分が納得するかどうかを優先します。
 しかしながら、希望や感情、あるいは納得できるか否かは自分の主観の中で完結するものであって、現実はまた別問題です。現実の世界には企業であれ大学であれ、あなたを受け入れる他人がいます。他人は自分の主観の範囲には留まりません。
 自分が行こうとしている世界の他人と自分に乖離があるのなら、まずはその世界にいきなりいこうとせず、そのギャップを埋める世界に入らなといけません。そして、それは足元にあるのです。
 納得できる達成を得るためには、納得できない達成を積み重ねないといけないのです。納得できなくても、それが一つの達成なら、まずはそれを確保しないといけません。

 そして、多くの人が実は既にして何らかの達成を得ているのです。たとえ小さくとも達成をもっているのです。たとえば、どこかの高校に入学しました、低いけどそれなりの点数を得た、などです。納得の有無に関係なく、達成はあるのです。
 ならば、その小さな達成から生み出される範囲内の大きさをもつ達成を得るべきでしょう。その達成が納得できないものでも受け入れるべきです。希望や納得より、まずは現実を確立する方が先です。

 大学受験生なら、ある大学のある年度の過去問を本番と同じ科目・時間で解いてみてください。そして、その過去問の得点率が70%を越えていなければ、ただ今の現実問題として「その大学を今受ければ落ちる」ということです。ならば、その大学に行きたい・行きたくないという感情とは無関係に「今受けても合格する」大学、過去問を解いて70%を越える大学を探さないといけません。それが見つかれば、『そこに通うなんて納得できない』大学でも、その大学の合格(見込み)という一つの達成です。ただそれが、あなたの主観では小さな達成というだけです。でも現実には、そこから次の達成が生まれるのです。

 結局は対策が間に合わず、本当に不本意な大学・不本意な職場に通うことになるかもしれません。しかし、それも小さな達成です。次のより大きな達成のために、まずは与えられた場所で、文句を言わず、実績を上げてください。一番になってください。

 そのことが次に来るであろう大逆転を生むのです。

 少し冷静に考えれば分かることですが、小さな達成の次に達成したいところ、それが転部・転学であれ、新卒での就職であれ、転職であれ、そこにもあなたを受け入れる他人がいるのです。その他人にとって、小さくとも達成を成し遂げた人は魅力的です。そんなあなたを受け入れたくなります。
 たとえば、前の職場の待遇に不満を述べたり、環境のせいにしたりして、実績を上げられなかった応募者よりも、そこで働くのは不本意だったが頑張って一番の成績を上げた人間の方が魅力的でしょう。希望が叶えられないからといって、いつまでも浪人を繰り返す人よりも、自分の「分」を理解してまずは自分の地力をつけようとした人の方が魅力的でしょう。採用されるのがどちらかを考えれば、現実として不採用になったときに自分のとるべき道は見えてくるはずです。

 だから、自分の希望とか納得よりも、まずは今もっている実力・状況・経歴で受け入れてくれるところを探すべきなのです。そうやって現実を生きるのです。自分の「今の希望」に合う「現実」を求めるのではなく、自分の「今の現実」に合う「現実」を求めるべきなのです。
 希望をかなえるためには現実を積み重ねるしかない。そのためにも希望が叶えられること・納得を得られることに拘るのではなく、目の前でスグに達成できる現実を追い求めるべきなのです。
 
 なに、心配しなくとも、スグに捕まえられる現実を追っかけていくうちに知らず知らず、本当に望んでいた世界に行き着いています。生きるとはそうしたものです。
 いや、より良く生きるにはそれしか方法がないのです。ずっと不満の中に生きる人とは、それは自分の欲しいものじゃないと言って、目の前にある現実を捕まえなかった人のことなのです。

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