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応募者の過去最大の試練は大学受験@面接官トレーニング

<スクリプト>

面接官「受験生の時のことを教えてほしいので今からいくつか質問します。Aさんは一般入試でご出身大学に入られたようですが、こちらの大学・学部は何回受験されたのですか。」

応募者A「え、え~、確か全ての日程を受けたはずですので3回か4回だと思います。」

面接官「それで、何回合格したのですか。」

応募者A「2回分、合格しました。」

面接官「この大学の他の学部は受けましたか。」

応募者A「いいえ。」

面接官「では、他にどの大学のどの学部を受けましたか。」

応募者A「え~っと、そうですね、○○大学と△△大学と・・・■■大学ですね。どれも法学部で法律学科系です。」

面接官「Aさんのご出身大学は名門の私立大学として知られていますが、今のお話によると大学名より学部を重視したということですよね。なぜですか。」

応募者A「はい、ブランド大学に入るメリットも分かるのですが、私は法学部に入ることを重視しました。なぜなら、社会に生きている以上、必ず法律と絡むことになるから世の中のことを知るのに役立つからということと、あと文系で最も勉強が忙しいから学費を払った見返りが最も大きいと、ある方に教えてもらってそうしました。」

面接官「なるほど、分かりました。それでは次にBさんにお尋ねします。Bさんのご出身大学も名門の私立大学として知られていますが、こちらには指定校推薦で入学されたようですね。少し意地悪な質問をしますが、もしこの大学の一般入試を受けていたとしたら合格していたと思いますか。」

応募者B「ん~、危なかった・・・かもしれません。合格の可能性もあったと思いますが・・・。」


面接官「そうですか。それで、Bさんはご自分が指定校推薦で入学したことを自覚して、入学後に何か特別なことをしましたか。」

応募者B「えっ、いや、特別なことは・・・。ただ、英語が好きなので英語はかなり勉強しました。」

面接官「なるほど、『好き』・・・ですか。では次にCさんにお伺いしますが、Cさんは浪人を経てご出身大学に入学されていますよね。この大学は元から第一志望だったのですか。」

応募者C「いえ、実を言うと、Aさんのご出身である☆☆大学が第一志望で、そこに入りたくて浪人しました。」

面接官「そうだったんですか。え~、これも意地悪な質問になるかもしれませんが、ご出身大学が第一志望でなかったのなら、今の大学に不満や後悔していることもあるでしょう。」

応募者C「そうですね、悔しさはありますね。やっぱりウチの大学は中堅校と見なされていますので。」


<注釈>

 何のオチもなく長々とスクリプトを綴りました。しかしながら、大学受験については事細かく尋ねるべきですので、あえて質問例を多く列挙しました。
 大学受験について、なぜ事細かく尋ねるべきか。それは大半の大学生にとって人生最大の試練は間違いなく大学受験だからです。中学・高校受験と違い、浪人する可能性に現実味が未だある大学受験は、学生にとっては就職活動と並んでほとんど唯一、「自分の身分を賭けた戦い」なのです。彼らの不安感・恐怖感が最も現われるのが大学受験。
 したがって、この大学受験に応募者の価値観がよく表れるのです。

 このスクリプトにはありませんが、大学受験時の勉強の様子も尋ねるべきです。方法論や戦略、不安な時・やる気が出ないとき、どうしたか、等など。
 とにかく大学卒業前の大半の若者にとって最大のプレッシャーである大学受験にどう取り組んだかは、彼彼女らの考え方や性向がはっきり出る、しかもバイト話と違い誤魔化しがきかないという意味で、面接官が最も重視すべき応募者の過去の行動実績の一つです。

 よって、様々な尋ね方を用意してください。(この次の段落は軽く飛ばして読んでください)
 「いくつ大学を受けましたか」、私大の場合は「入学したその大学は何回受験した」、国公立大なら「前期・後期両方とも、その大学受けたの」、「受けた大学全部教えて」「迷ったけど受けなかった大学教えて」「受けた大学の共通点は○○学部があるからってことかな」「全部でいくつ合格したの」「合格した中で今の大学を選んだのは、やはりブランドイメージですか。その中で偏差値が高いからですか」「今の大学はもともともと第二志望だったと言ってよろしいですか」「第一志望の大学に行けなかった分は、今の大学での学業で取り戻せましたか」「第一志望の大学に入れたのは、運が良かったからですか」「親や先生にあなたがその大学の受験を反対されたのは、その大人たちが、その大学に将来性がないからと判断したからですか」 「浪人をせず、現役で受かる大学に行こうとは思わなかったのですか」「現役のときと浪人との実力の差を具体的な数値や実績で説明してください」「その学部を選んだのは、高校生当時のやりたいかったことなの、それとも将来性」、推薦合格者なら「なぜ一般入試まで勝負しなかったのか」、内部進学者なら「楽して大学に進学した代わりに、それに匹敵するほどの試練を経験したかどうか」、などなど。


 これら質問を駆使すれば応募者の素顔が見えやすくなります。このスクリプトならAさんは肩書きより中身を重視することを意識していますね。Cさんは、浪人にしたことや第一志望に合格できなかったことは別にマイナス評価にならないのですが、自分が置かれた状況を前向きに捉えることも取り返してやろうという意識もなく、自分がその大学にいることのコンプレックスに飲み込まれていることがその返答で見え隠れします。


 さて問題はBさんです。Bさんは先ほどから述べている試練(戦い・プレッシャー)を受けなかった人物です。

  現在、推薦入試と呼ばれるものは一般的なものは次の四つ。公募推薦、AO、指定校推薦、内部推薦。で、この順に緩いものになっていきます。
 AOや指定校推薦が、もはや試験とは名ばかりで、大学側の単なる学生獲得の手段になっていることはご存知でしょう。内部進学などは言うまでもありません。公募推薦入試は単なるプレ一般入試で、倍率などは一般入試と変わらないものの、受験科目数は少なくなっています。
 後ろ三つAO・指定校・内部が特にヒドイのですが、高校で推薦枠に入れてもらえれば、本当に楽に合格してしまう。高校側も、マトモに受験したらとても合格はしないという学生をわざと推薦する場合が多いようです。当然、それは進学実績を上げるためです。


 大学受験というのは当然、単なる進級ではなく、若者の将来の選択に直接関わってきます。この大学受験の時点で自分がどの進路を選択するかは、自分はどう生きたいのか、どう生きるべきなのか、を考えることと同義です。自分自身の本質を自身で見極める最も大切で、そして最も苦しい思考、これを大学受験は与えます。大学受験はいわば彼らの、自我をもった者としての最初の試練の経験が凝縮されるのです。
 その経験を指定校推薦入学者・内部進学者は喪失しているのです。
 もちろん、Bさんのような指定校推薦や内部進学・AOを経た人間というだけで、人材としてはダメだと言っているのではありません。が、少なくとも、18歳前後で「自我を鍛えるという試練を受けていない」ことだけは確かです。そこを採用側がどう判断するか

 やはり若者には何かしらの重い試練・プレッシャーを受けた経験をして欲しいものです。



大学での学業は詳しく尋ねるべき@面接官トレーニング
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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