スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

志望業界を正しく選択する前提@「就活ワークショップ」

 こういうアンケートがあります。
 

自分の就職活動を振り返ってみて『失敗したな』と思うことは何ですか。


いわゆる就活を終えたばかりの学生を対象にこう質問すると、その解答の第一位は

志望業界を絞りすぎた。


でありました。
 しかし、この結果は事の本質を表してはいません。
 なぜなら、4月や5月といった早い時期(注:2014年度までの話)で内定を獲得している学生も業界を絞って就職活動を行っているからです。まさに業界を絞っているからこそ、業界・企業研究も洗練され、面接での受け答えも「濃い」ものとなるのです。そのことが内定獲得の必要条件であると言い切れないところもあるのですが(ましてや十分条件ではない)、少なくと要因の一つには挙げられる場合があります。
 この回答は単に、就職活動を開始して2ヶ月以内に入社してもいいと思えるところから内定をもらえなかった、そのことを意味しているに過ぎません。

 では、事の本質はどこにあるのでしょう。

 『志望業界を絞りすぎて失敗した』と考えている人は、『そもそもその業界に自分は向いていないから、業界のどの企業にも採用されなかった』と考えがちです。志望する業界の「選択ミス」というわけです。
 しかし、自分に向いている業界を見つけることなど可能なのでしょうか。
 今私の手元に『業界地図』があります。そこには130もの業界が分類されています。もう少し大きな括りで分類したものでも20の業界があります。
 そこから自分に向いている業界を探すわけですが、果たして「繊維業界に向いている人」とか「非鉄金属業界に向いている人」とは、どんな人を指すのでしょう。

 向き不向きではなく、将来性のある業界を選ぼうとする人もいます。
 しかし、この変化の激しい時代に如何な業界・企業でも浮き沈みはあり、その意味では将来性を基準に選択しても結局のところは同じです。
 ましてや、将来性の予測そのものが数多の学者・専門家をもってしても困難で、タロット占いと同じレベルと言えましょう。その意味では占い師に志望業界を決めてもらうという手もあります。
 それに、将来性の予測の正確さは内定獲得とは直接関係ありません。

 いやいや、向き不向きや将来性といった難しいことを考えるのではなく、素直に興味のある業界を選択すれば良いという人もいます。興味のない業界の企業に応募しても採用されないのではないかというわけです。
 確かに、「ノル気」のしない業界・企業に応募すれば、そういう気持ちを隠すのに長けている人でもない限り、採用される可能性は低いでしょう。しかし、業界への興味の大きさで採用されるとは考えにくいです。なぜなら、厳しい市場経済での生き残りを賭けている各企業が、応募者の業界に対する興味の大小を採用基準にしているとは思えないからです。やはり、興味といった感情よりも能力に着目するでしょうから。
 また、この考え方には『そもそもどの業界にも興味が湧かない場合はどうするのか』という問題もあります。

 このように考えますと、業界選択の適切さが就職活動の出来を左右するのではないと言えますし、そもそも業界を正しく選択できるのだろうかとも言えることになります。

 冒頭のアンケートの回答には以上のような認識がありません。ということは、ここに事の本質があるのではないでしょうか。
 すなわち、業界選択という就職活動そのものに失敗の原因があると考えている、そもそもそのこと自体に問題があるのではないか、ということです。
 就職活動を切り離した「自分自身」に原因を求めていない、そこに原因があると気付いていない「ふり」をしている、それが問題だということです。当然、業界云々ではなく自分自身に失敗の原因があるとは気付いているでしょうが、そのことから逃げていることが『就活の失敗』最大の理由と言えるのではないでしょうか。

 では、自分自身のどこに原因があるのでしょう。『打たれ弱さ』でしょうか。『口下手』なところでしょうか。
 確かに、打たれ弱いのは困りますし、あんまり口下手なのも困ります。しかし、欠点は誰しも持っているものです。
 自分自身のどこに失敗の原因があるのか、そもそもそう考えること自体が失敗の原因なのではないでしょうか。誰もが欠点をもっていることを思えば、「自分の武器」、つまり自分の一番「売り」になる部分を意識し、磨き、そして前面に押し出す、そのことが出来ていないのではないでしょうか。
 自分自身のどこに失敗の原因があるのか、それは自分の中にある成功要因、つまり長所、「自分の武器」を意識し、磨き、前面に押し出すことをしていないから、その一点しかないでしょう。
 ここで肝心なのは、「自分の武器」を磨く、そのための行動を取っているかどうかです。磨くための行動という担保があるから、打たれ強くにも、口上手にもなれるのです。

 そもそも就職活動に失敗する人は、自分で行動を起こしていません。企業側から説明会などといった「お膳立て」をしてもらわないと行動に移さない人は多いです。
 業界研究・企業研究は自主的に「足」で行うものです。説明会などなくったって、いくらでも企業にアプローチできます。礼節の範囲内で、自主的に企業訪問や各種見学を自分一人で行えばよいのです。研究は机上やネット上だけでは深まらないのです。
 そして、自分が自主的に行動するという前提で業界・企業を調べるから、より真に迫った研究が出来るのです。

 その意味では、就職活動をする前の過去の行動も業界選択・企業研究の参考になります。本来なら、大学での勉強の中で触れた業界から順に調べて選択していくべきです(あるいは、大学のカリキュラムとは関係なく、就活前から自主的に勉強した結果、触れることになった業界からも含む)。
 やはり、大学での学業を真面目に取り組んだ人は業界選びも失敗しませんし、就職活動も失敗しません。講義がつまらないとか、何の役に立つ勉強なのか分からない、といった言い訳をせず、学生の「仕事」たる勉学に励む人になるべきなのです。それは就職活動が始まったからでも同じです。
 そのように学生として為すべき勉強に励まなければ、そもそも「自分の武器」も分からなくなるのです。

 自分の就職活動を振り返ってみて『失敗したな』と思うことは何ですか。その問いは、自分の学生生活を振り返ってみて『失敗したな』と思うことは何ですか、と同義であるべきです。そして、その答えは間違いなく、
自主的に勉強し、自主的に行動する、それを怠って「自分の武器」(=長所)を見失った
なのです。
 今から就職活動を行う人、まだ就職活動を続ける人、どちらもそのことを常に忘れないでいて欲しいものです。



不採用をもらい「続ける」ことも大切@「就活ワークショップ」

☆饗庭の面接本
『堂々面接回答 ザ・クール・アンサー』(新曜社)
全国の紀伊国屋書店・各大学の生協にて絶賛発売中!

(紀伊国屋書店以外の大型書店でも発売中)

「就活ワークショップ」ご案内
プロフィール

饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
自己紹介

☆お問い合わせは
aebasatol@yahoo.co.jp

カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。