大学での学業は詳しく尋ねるべき@面接官トレーニング

<スクリプト>

面接官「それでは次に大学のことについてお伺いします。あなたの通う大学の学費は4年間総額でいくらですか。」

応募者「え、え~、いや~、数百万・・・」

面接官「あなたのご出身大学は私立大学ですから、大雑把に言えば4年間で350万から400万円ですね。それで、あなたはその金額に見合うものを大学で得ましたか。得たとして、それは何ですか。

応募者「ん~、何かを得たと言うより・・・。正直なところ、ウチの大学は一応有名大学ですので、この大学出身であると言う経歴を得たという感じでしょうか。学費に見合うモノというのは、この大学を卒業した経歴だけかもしれません。」

面接官「なるほど、400万円で経歴を買ったと。あなたは正直ですね。それは評価できます。しかしながら、学費は本来なら大学での学びに足して支払うものです。2分間ほど与えますので、あなたがこの3年間で学費に見合っていると言える『学んだこと』、そしてそれがどういう点で勉強になったか、それをできるだけ列挙してもらえますか。」


<注釈>

 『学生時代に頑張ったことは何か』を尋ねるのは本来ナンセンスです。なぜなら、その答えは、これも本来『大学での勉学』しか有り得ないからです。答えが決まりきっている質問は(確認の質問を除いて)質問の意味がありません。
 しかしながら、実際にそんな回答が返って来るのは稀、というのは面接経験のある方ならご存知の通り。『頑張ったこと』を尋ねると、バイト・サークル・ボランティア・短期留学と「学生が好きでやっていること」についての思い出話と、取ってつけたような『その経験で学んだこと』、それらが盛り込まれたエピソードという名のショートストーリーを聞かされるのです。
 もちろん、この背景には押しなべてどの大学にも魅力的な講義が少ないという事情があります。実学的なものであれ純粋に学問的なものであれ、蒙を啓かせるような教育が余り大学で展開されていないというのも事実でしょう。
 それでも、学生の本分は学業です。勉学に励むことは学生にとって「仕事」です。そして仕事は好き嫌いでやるものではありません。
 よって、ボランティアなど学生が好きでやっていることよりも、「仕事」たる勉学について多くの時間を使って話を聞くべきです。好き嫌い、面白い面白くないを越えて取り組むべき勉学を、どのように工夫してこなしたのかを聞くべきです。
 ましてや、大学は多くの場合、両親に数百万円の投資をしてもらって通わせてもらっているところ。その金額の重みを理解し、学生としての「仕事」を全うする人材こそ、採用後もその仕事を全うするでしょう。
 自分自身の学生時代のことは棚に挙げてください。学生は遊ぶものというステレオタイプな見方を捨てて下さい。一番に為すべきことをどのように為したか、そこに人材の本質は表れます。
 ですから、大学での勉強は根掘り葉掘り聞き出すようにお願いします。



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