好きな言葉のチョイス@面接名言

<スクリプト>  

(応募者はAとBの2人)

面接官「何か好きな言葉ってある。」

応募者B「はい、ございます。これは御社の社長○○様のお言葉なのですが、『可能性とは未来の能力のこと。現在の能力だけで可能性を見れば新しい境地は見えない』という言葉です。私は学生時代、トランポリンに打ち込み、無理だと思われていた大会入賞を果たしました。御社でも自分のスキルを高め、新しい境地を開拓して御社の発展に貢献できるよう努力します。」

面接官「いや、そこまで訊いていないけど。いちいち自己アピールをつけなくても良いんだよ。返って会話がしづらくなる。質問したことにだけ答えてほしいのだけど。」

応募者B「あ、はい、すいません。」

面接官「それにしても、ウチの社長、そんなこと言ったの。知らなかったなぁ。誰かの受け売りかもね。ところでさぁ、ヨソでも面接受けていると思うけど、ヨソで同じ質問されてもウチの社長の言葉を引用するの。」

応募者B「え、いや、・・・はい。」

面接官「別に困ることはないよ。ヨソでもその言葉を紹介するなら、それは本当に好きな言葉ってことだ。ただヨソでは誰の言葉かは言えないけど。そうじゃなくて、もし応募先ごとに言葉を用意しているなら、それはそれで君の準備は用意周到だってことだ。それに好きな言葉はたくさんあっていい。ただ、わざわざ応募先のお偉いさんの言葉を用意するのは、内定が欲しくて媚びているように見える場合もあるから注意した方が良いよ。
 え~では次、Aくんは好きな言葉って何かある。」

応募者A「はい、ございます。中国の古典の言葉で『君子は豹変し、小人(しょうじん)は面(おもて)をあらたむ』です。」

面接官「ん、それはどういう意味。」

応募者A「立派な人間は自分の誤りに気付いたら、今までの考えに固執することなく、鮮やかに考えを改める。下らない人間は上っ面だけ変えたフリをして中身は変わらない。そういう意味です。」

面接官「なるほどね。確かに立派な言葉だと思うけど、それって結局は自分の信念がないということじゃないの。」

応募者A「ん~、・・・。私はむしろ逆だと思います。自分の信念という土台があるからこそ変化もあると考えます。自分の信念がなければ、何を基準にして変えてよいか分からず、ただの思いつきの行動になってしまいますので。私がなぜこの言葉を挙げたか聞いてもらえますか。」

面接官「あ、どうぞ。」

応募者「これから仕事を行ううえで、頭の固い人間になってはいけない、あらゆる考え方に柔軟性を持たなければならない、と常々思っていましたのでこの言葉を挙げました。」


<注釈>

 別の記事でも言及しましたが、君の仕事のやり方・仕事に対するモットーは採用側が最も興味あることのひとつですので、短いフレーズにしていくつか持っておいたほうが良いでしょう。たとえ面接の中で、君の好きな言葉として質問を受けなくても、それらは面接時間内に披露しておくとよいでしょう。
 ましてや聞かれたら、「本当に感動した言葉」を披露するのではなく、あくまで「ビジネス・パーソンとして仕事の仕方を示す言葉」を披露してください。その好きな言葉、君の仕事のやり方を示す言葉のチョイスは、まぁ先生やアルバイト先の店長とか、身近な人の言葉からでも良いのですが、できれば歴史上の偉人の言葉や古典からの引用の方が君の知性を示すことができます。自分の所属する学部の学問分野において、名言をいくつか探して置いたらいかがですか
 なお、スクリプトにある『君子は豹変し、~』は『易経』という古代中国の書物からの引用です。

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