『あなたは友人からどんな人物だと言われていますか?』@「就活ワークショップ」

 人は往々にして、その言葉の内容よりも、その言葉を発したのは誰か、それによって言葉の価値に判断を下してしまう。
 本来なら、その言葉を発した人物の人格とは別に、言葉の正否は判断され得べき、とは言わないまでも、判断される意義はある。小説の解釈が作者の人格や意図から離れ、読者の自由な読みに委ねられるように。
 だが一方で、言葉の内容が真実から乖離し、聞く人を惑わせることもあるのを思うとき、言葉を発した人物の人格から言葉の価値に判断を下すことが、有効な手段であるのもまた、止むを得ない。
 それは、本来なら、悲しいことではあるが。

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 当記事は、前日の記事で紹介したスクリプトを、とある講義で紹介した時に、私が発したコメントをそのまま掲載したものです。前日の記事ををお読みいただいた上で以下に目を移していただければ幸いです。

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 「・・・友人や先生といった、周囲から受ける評価は面接でよく尋ねられます。
 その時に応募者がよく陥る誤りはその評価の内容に拘ってしまうことです。
 皆さんに勘違いして欲しくないのは、その評価内容がたとえ良いものであったとしても、下らない人物からの評価なら世間一般的には無意味だということです。
 一方で、『君は真面目だ』といったような月並みな表現でなされる評価でも、それが素晴らしい人物からいただいた評価なら価値が高くなります。

 ということは、周囲からの評価の内容に拘るのではなく、誰に評価されたかに拘るべきなのです。もらった言葉より、人選が重要なのです。

 したがって、たとえ面接官からいきなり『あなたは友人からどんな人物だ見られているか』と訊かれても、必ず自分への評価を与えてくれた人物の人となりを紹介しないといけません。そちらの方が大事なので忘れないように

 で、その意味で言うなら社会人を、友人といいますか、周囲の人物・自分を良く知る人物・評価する人物、そういう人物に加えていただきたい
 面接官は学生が社会人とどれだけ接触しているかに興味を持ちます。もちろん接触が多ければ好感をもちがちです。もちろん社会人なら誰でも良いわけではありませんが、いずれにせよ、今からでも世代の違う知人を沢山作っておいた方が良いでしょう。

 そして同年代の付き合う友人にも拘るべきです。シビアな言い方ですが、社会人になるのですから人脈は意識しておいた方がよい。下らない人物なら、たとえ恋人であろうとも、縁を切るべきです。

 というわけで、実際の面接で皆さんがこのスクリプトをそのまま使うことは難しいですが、この中で応募者が言っているような尊敬できる人を見つけましょう。多分その人は賢い人でしょうから、その人のあなたへの評価はその表現も具体的でしょう。具体的で「絵」が思い浮かべやすい評価をもらってきてください。

 ただし、念のために注意しておきますが、その尊敬できる人物に両親を入れてはいけません。あなたの交流の幅広さを示すことができませんので。むしろ、家族にしか評価をもらえないほど内向きの人物かと思われてします。 そうは言っても、それとはまた別の意味で採用側はあなたがどんな家庭環境で育ったかには興味があります。両親については、こんな形で質問されることがあります。・・・」

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 というわけで、両親についての質問についてはまた別の記事で取り上げましょう。



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