どんな課題・テーマが出題されても小論文が書ける方法@推薦・AO:小論文・面接

 小論文試験で、どんな課題文、どんなテーマが出題されるかは分かりません。もちろん、学部・学科に関する学問分野からの出題が多いのですが、全く無関係の出題もあります。また、『先入観というテーマで書け』といった抽象課題も出される可能性があります。そういう傾向に対して、あなたはどのような準備をすべきなのでしょうか。

 まずは、あなたが小論文に書く内容の「軸」を定めないといけません。例えば、あなたが経営学部(商学部)を志すのであるなら、経営学に関心のある「あなた」というのを、いつでもアピールできるように準備しないといけません。よってその学問ジャンルに関する得意ネタを最低2つ用意しておきたいものです。経営学で言うなら、例えばマーケティングや組織論等についてです。

 得意ネタが「軸」の1本目です。得意ネタとは

そのテーマに関しては専門用語や統計的な数字などをある程度知っているよ、800字くらいならそのテーマについて余裕で書けるよ、
そのテーマについては自分自身の意見を持っているよ、


そういう状態です。特に自分の考え・意見はきちんと整えて置いてください。
小論文はあなたの頭の中にある知識「だけ」を書く試験ではありません。作文と小論文の最大の違いは、あなたの意見、社会の問題に対するあなたなりの主張が明確にあるかどうか、です。よって、考え・意見・主張があって初めて、それは得意ネタになるのです。(他の記事でも言いましたが、この意見というものは何もあなたがオリジナルで創出する必要はありません。後述します。)


 次に、得意ネタから、あなたが学んだことを他のジャンルに応用できるように抽象化して欲しいのです。

 例えば、
「英語そのものを学ぶことより英語で何かを学ぶことの方がはるかに英語力が身につく」
という英語教育に関する話を得意ネタにしているのなら、そこから
「どんなことでも、表面上の形式(ex.英単語や英文法の知識)より、中身・内容(ex.アメリカ文化への理解)を持つことの方が大切なんだ」
という抽象化された学びを持つのです。そうなると、小論文でいきなり『介護について書け』と言われても、
『ベッドでの介助の仕方といった形式的な技術も大切だが、もっと大切なことは介護する相手の心に触れるために、その人の心の中身、その人の価値観とかその人の世代の時代背景とかを知ることなのだ』
とか何とか述べられるようになります。

 また例えば、マーケティングを得意ネタとするなら、
「マーケティングの本質は、商品そのものの魅力よりも、如何にそれ以外の付加価値をつけるかだ」
ということで、「付加価値」という抽象化された学びを持ちます。そうなると、例えばいきなり『効果的な防災法は』みたいな出題があっても、
『防災グッズの販売を促進する。そのためにも小さなお子さんがいる家庭用にアンパンのキャラクターをデザインした懐中電灯を売ったり、置いているだけでインテリアになるようデザインした災害時用簡易トイレを開発して売る』
とか何とか述べられるようになります。

 こうして、『得意ネタ』、そこから得た『抽象化された学び』、この2つの「軸」があれば、あとは、どんな話題が出題されても自分の得意ネタに引っ張りこめるよう練習するだけです。

 先程、得意ネタは2つ用意して欲しいと言いましたが、もちろん3つでも4つでも多いに越したことはありません。また2つだけでも、その勉強に深みがあればあるほど、視野が大きくなりますので、どんな出題でも、書ける力が養われます。やはり、「網」は多いほど大きいほど、様々な問題を引っ掛けて自分の方に引っ張り込みやすくなるということです


 では具体的には、どうやってこれら「軸」を作るのでしょう。
 最も能率が良いのは、書店の小論文コーナーにいって、自分に合った『小論文ネタ本(時事本)』を買うことです。数冊は読んでおいたほうが良いので、友人同士で手分けして購入し、回し読みしましょう。
 そして、小論文ノートを用意し、自分が小論文で使ってみたい知識・専門用語・数字・印象的な文章(表現)をメモしていきます。そこに自分の意見を付け足して書く。最初は感想程度良いですが、いずれ小論文に書けるレベルの意見・主張に整えていきましょう。そのためにも大人の手助けが必要です。周囲の大人に自分の得意ネタに関して質問や議論を投げかけてみましょう

 できれば小論文ネタ本に留まらず、一般の書籍にも軽くでよいので目を通しておきたいものです。どんなジャンルでも、『中学生でも、高校生でも分かる~~』といった入門書はあるものです。ネット検索してみましょう。

 また作業療法師や看護師といった職業に直結する学部を受験する場合は、それら職業に就いている「先輩」の体験談をブログや書籍で読み、「仕事のリアル」を感じ取りつつ得意ネタにしていきましょう。この現場における「仕事のリアル」に触れるというのは、私が就職活動中の大学生にも口を酸っぱくして述べている非常に大切なことです。

 以上のように、「軸」を自分の志望学部に関する学問ジャンルで確立し、先ほど例示したように他のジャンルにも応用できるように練習します。そして出来れば、他のジャンルについても、小論文ネタ本で軽く勉強すべきでしょう。ただし、これは自分の志望ジャンルにおける得意ネタが固まってからです。そうすると、一つの視点が定まってから他のジャンルを読むことになりますので、自分のジャンルと他のジャンルの意外な共通点や相違点が明確になって、応用力が増すのです

 こうやってここまで読んだあなたは、何だか大変だなぁ、と感じられたのではないでしょうか。
 そうです。大変です。特に、一般の受験勉強と違って徹底的に自分なりの思考は要求されるところが大変です
 でも、小論文とはそういうもので、そういうあなたの力を大学側は見たいから小論文を課すのです。
 ならば、必死に思考しましょう。これは試験です。しかも「推薦」入試です。「推薦」されて「生き残る」ためには、以上のことを当然と受け止めて必死に思考することが肝要なのではないでしょうか。合格のためにもっと必死になってください。

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