太宰府高校 進路 推薦入試

  〔 太宰府高校:推薦入試対策小論文講義 Part 2 〕
    ⇒ Part 1 はこちら
【 0.講義後の追加メッセージ】
<10月5日更新>
論理形式(小論文試験:課題文読解と要約文問題のために)〔前半〕@推薦・AO:小論文・面接
~〔後半〕もともにup。
<10月2日更新>
・具体例について。講義で私が言ったのは「ある事柄を自分に当てはめて考える。または自分がその立場だったらどうなるかと考える」であります。これらは仮定として考えるということで、決して『自分の体験談を語るべき』と言っているのではありません。
 体験談については、それを書くことは正しいか間違いか、と考えるのではなく、ある事柄を説明するのに最もふさわしい具体例は何かと考えてください。その結果が体験談なら、それで構いません。

・小論文で一番やってはいけないことは、問題の問いかけに対する返答が明確でない(そもそも返答すらない)文章を書いてしまうことです。
 たとえば、問題で『いじめはどうすればなくなりますか』とあって、解決策を小論文に書くことを要求しているのに『いじめはよくないことだと思います。』といった問いに対する返答になっていないものや、『ひとりひとりがいじめは良くないことだと自覚すべき』といった解決策ではなく、ただの道徳論になってしまっていて返答とはいえない(具体的な解決策を求めているので)ものを書いている小論文です。これらのような状態の文章は有無を言わさず不合格です。
 必ず問題の問いかけに対する直接的な返答を明確に述べてください。それが結論です。

・『~には罰を与えるべき・・』という意見を書いてもよいか。「罪刑法定主義」に則って正しく規定した罪と罰を書けるのなら、そういう意見でも構いません。「罪刑法定主義」については自分で調べてみてください。

・前回も紹介しましたが、小論文についてはこちらの記事、面接についてはこちらの記事も参照していただくこと、再度お願いしておきます。

・『自分のことを書くとき、話を盛ったり、嘘を入れてもいいですか』・・・。これはよく考えれば実に不思議な質問です。一体誰に許可を求めているのでしょう。「いいよ」と返事したとして、その返事の主体は私(アエバ)ということになります。私から許可をもらうことに何か意味があるのでしょうか。それは、多少寛大な心を持って程度問題にしてくれたとしても、面接官の同意するところにはならないでしょうから。
 また、この質問は道徳的な側面で質問しているのか、技術的な側面で質問をしているのか。前者なら答えは明白ですし、後者なら個人の演技力次第ということになります。
 この質問は、この仕事している私が頻繁に質問される事柄であります。よって別に、ブログ記事にして書くことを予定しております。
 しかしながら、その記事にて考察する前から結論は明らかです。

「話を盛るか、嘘を入れるか」、そんなことを考える以前に、試験までに少しでも時間があるなら、大学にアピールできる「事実」を一つでも二つでも積み上げるための行動を取った方が健全ではないか。

 そして、そういった正攻法の方が結果的に勝利への近道となるでしょう。
 
・話題をどうしても複数入れなければならないときでも、どちらが一番言いたい話か、を明確にしておきましょう。最後に話を再度繰り返すことで、自分が強調したい話題が相手に明示できます。

・小論文や面接に関する私からの言葉について。取り違いが無いか、見落とし・勘違いが無いか、よ~く見直して置いてください。本当に大切なことは、そう簡単には理解できないものです。(だからこそ、大切なことともいえます。)

・私がここで述べている小論文・面接などの手法は、大学でのレポート提出はおろか、社会人になっても永遠に使えます。ですから、ここにある方法論は、目先の試験に通るためだけでなく、あなたの「生き残るための力」の一つとして深めてください

・改めて、これを読んでくださっているあなたに御礼を申し上げます。ありがとう。
 また、あなたから先生方にも「縁をとりもってくれたこと」について、私からの御礼を伝えて置いてください。


<9月30日更新>
・句読点やカギカッコ閉じる(、。」)を行の頭のマス目に書くことはありません。そうなりそうな場合は、その前の行の最後のマス目に最後の文字とともに記入します(マス目外に書いてもいいことになっています)。

・時間配分については、その人の書くスピード、制限時間、字数によって変わります。メモを取りながら考える時間はできるだけ多くとって欲しい、とは講義でも述べました。最初のうちは60分600字で「20分間」を考える時間に当ててみてはいかがでしょう。慣れてきたら考える時間を少しづつ増やしていきましょう。
 ちなみに考える時間の範囲内で、一番差別化がはかれそうな言葉を結論としましょう。本気で結論を出そうと思うと、何時までも頭に浮かんでこない可能性があります。だから考える時間を前もって決めておき、それを厳守することが大事。講義でも言いましたが、内容についてあまり本気になり過ぎないように

・質問の中に『専門用語と数字どちらをたくさん覚えた方が良いか』とか、『ニュースが膨大で絞りたいが古いものと新しいものどちらが良いか』とかいったものがありました。
 この発想自体間違いです。本気で合格したいのなら、もっと貪欲になってください。今目の前にある知識・情報は古かろうが新しいかろうが、用語だろうが数字だろうが、全部吸収「しようとする」。できなくてもいから「しようとする」。とにかく、今取り組んでいる問題・課題や参考書で読んでいるページに関連して得られたものから、自分が使えそうなものは全てピックアップするように。

・小論文についてはこちらの記事も、面接についてはこちらの記事も参照してください。

・結論は冒頭、1文目から3文目までに持ってくるのが基本。講義でやったような、論理展開を引っ張ってから結論を持ってくるのが応用。(それでも字数全体の40%までには結論を書いて欲しい。)
 これはどんな勉強でもいえることだけど、基本と応用は矛盾する。合格する人はこの矛盾する二つの方法を使いこなせる。不合格になる人は、何か一つの方法を教えるとそれに固執してしまう。何でもかんでも全て一つの方法で上手くいくほど世の中甘くはありません。生き残りをはかりたいのなら、基本と応用、最低二つの方法は持って置いてください。

※ 本日はここまでとします。特に反応が無ければ、次回(2日を予定)の更新で最後にします。

<9月28日更新>
・反語表現は使えるようになってください。「~ではないだろうか」などですね。これは譲歩構文や「私は~思う」とともに、強度Aの強調表現です。もちろん強調表現は『ここが一番いいたいこと』、相手に一番読んで欲しいところに使用してください。あまり使いすぎると、「どこか一番のポイントだとあなたが判断しているのか」が採点官には見えません。見えなければ、あなたどれほど知性が判断できません。というか、採点官にスンナリ判断させない時点でアウトです。受かる小論文とは採点する人に優しい小論文なのです

・新聞に関する質問はこちらを参照。

・面接についてはこちらを参照。

・あなたの小論文ノートにはネタとしての知識だけでなく、必ずあなたの意見も書き添えてください。簡単なもので結構です。あるいは、身近な大人に意見を聞いてみてください。それをノートに書いてあなたがきちんと理解できれば、それは立派なあなたの意見であり、あなたの持ちネタです。

・「焦点化」の意味を間違えないように。何か一つのことだけを書くという意味ではなく、話のテーマを一つに絞るということです。たとえば災害のことを述べるのに、いろいろな災害のことを述べるのではなく、地震にテーマを絞る。これは正しいです。しかし、地震に関連する津波のことを一切書くなという意味ではありません。関連していることは書いてもいいのです。あくまで地震がメインテーマで、地震がメインか津波がメインかが分からないという状態を避ければよいのです。何が主で、何が従かさえハッキリしていれば、関連することは述べて構いません

・私の活動に関してはHOMEやプロフィール欄を参照してください。

・小論文では通常「です・ます」は使いません。これら丁寧語は原則としては対話を想定した言葉だからです。「だ・である」でお願いします。

・『字数が足りないと採点してもらえないか』について。問題の条件にたとえば『600字以上』とあるのに、600字以下なら、それは最低限の指示を守っていないことになりますから、アウトです。では『~字以上』という指示が無い場合はどうか。講義で言った通りです。ただ、私のいった通りに書けば、大体は十分な字数となります。もう一度言いますが、結論が明確で考えた跡が見られることが採点基準の1番、論理が通っていることが2番、具体的であることが3番、字数は4番以下です。しかし、1番がしっかりしていれば2番3番そして4番も付いて来るものです。だから小論文は点数に圧倒的な開きができるのです。
 ちなみに一般的には制限字数の4分の3は書くべきと言われます。

 ※今回はこれくらいにします。反応があればまた更新します。

<9月27日更新>
 26日(木)は熱心に受講していただき、本当にありがとうございました。いただいた質問、そして講義で『これは言っておかんとアカンのに、言われへんかった!』ことなどを、このページや他の記事を使って伝えていきます。
 ですから、このページをお気に入りにマークしておいて、ちょいちょい覗いてみて下さい。28(土)から少しずつ質問なども返答していきます。よろしく。

【 1.御礼 】

 まずは太宰府高校の教員の皆様、生徒の皆様に、再び私を講師としてお招きくださったこと、篤く御礼申し上げます。私は良い聴衆に恵まれました。この度も全力で講義いたしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

【 2.追加質問先 】
aebasatol@yahoo.co.jp またはこちら


    <あなたからの質問、お待ちしております>

【 3.小論文課題 】

課題は< Step 1 >と< Step 2 >に分かれています。

 あなたの今の学習進度に応じて、問題を選択してください。既に学習をある程度進めている方(本来なら全員)は< Step 2 >から1題を選んで宿題とし、先生の指示に従って提出してください。
 < Step 2 >は実戦形式ですので宿題とはいえ、制限時間を守って、何も資料を見ずに、論文を完成させてください。

 まだ学習を始めたばかりの方、まだ小論文に手応えを感じていない方でしたら、< Step 1 >のどれか1題を選んで宿題とし、先生の指示に従って提出してください。本や資料を見ながら書き上げても構いません。課題(3)は志望分野別になっています。

 一応、< Step 2 >を選ばれる方も、< Step 1 >の内容は確認して置いてください。

< Step 1 >
 基礎構築編です。字数の制限は設けませんが、形式は小論文のものとして完成させてください。この3つのテーマは、皆さん各個人のレベルではすべて書き上げて置いてください。

(1)あなたの志望する学部の学問分野において、いま最も問題となっている事柄を2つ挙げ、あなたが考えるその解決方法を論じる。

(2)あなたの志望する学部の学問分野において、あなたが考える今最も注目すべき人物を2人挙げ、なぜ注目すべきか、彼らから何を学べるかを論じる。

(3)
芸術分野 あなたが考える芸術or書道の魅力。
教育分野、外国語分野 理想の日本語教育と理想の英語教育のあり方とバランス。
これ以外の分野 あなたが志望する学問分野に関して、小中学校の現場で何を教えると良いか。



< Step 2 >
 実戦問題編です。制限時間はすべて65分。論題は3つあります。
 こちらは実戦形式ですので、テストを受けるようなつもりで問題に当ってください。
 論文を書く準備と時間をはかる用意ができたら、この下の< 論題 >をクリックしてください。再度言います。制限時間は65分、5分で答案を書く論題を3つの中から1つ選び、60分で書いてください。

 こちらの< Step 2 >も宿題として提出した後に、練習として残りの2題にも挑戦して欲しいです。

 それでは、机の上と心の中の準備、もうできましたか。できましたなら< 論題 >をクリックし、65分を計り初めてスタートです。

            ↓↓       ↓↓

           < 論題 >
 


※ なお今回は、課題文型の小論文が俗に言う「大人の事情」というもののために出題できませんでした。そのこと、深くお詫びします。



【 4.講義で使用した例文 】

『今後の社会における問題について、あなたの意見を述べよ』

第1段落
1)今後の社会における問題点について、私は若者の労働問題を取り上げたい。
2)なぜ、この問題を論じるのか。
3)たしかに、私自身の問題だからという理由もある。
4)しかしながら、もっと大事な理由は、この問題が場合によっては社会の活力を失わせてしまう可能性があると危惧されるからである。

第2段落
5)若者の労働問題において、最も解決すべき点は何か。
6)それは労働環境の悪化という問題ではない。
7)非正規雇用の問題があるとはいえ、労働市場の流動化は進んでおり、したがって転職も容易だからだ。
8)また、問題は外国の安い労働力に仕事を奪われていることでもない。
9)安い労働力もいずれは賃金が上がっていくうえに、安いものはスキルの低いものに限られているからだ。

第3段落
10)では、本当に解決しなければならない問題は何か。
11)それは、若者が「自立」してお金を稼ぐことを知らないこと。
12)すなわち、若者が生きていくのに、何かに「依存」するしか方法を知らないという点である。

第4段落
13)現在の若者は安定志向が強い。
14)地方公務員が人気職業のランキングのトップに立っていることは、その現われである。
15)これは何かに依存して生きていこうという若者が多いことを意味している。<500字越え>
16)しかし、依存心が強い若者が増えると社会の活力は奪われてしまうのではないだろうか。

第5段落
17)それでは、どうすれば若者の自立心を育てられるのだろうか。<600字越え>
18)答えは教育の現場でお金の稼ぎ方を教えれば良いのだ。
19)今の教育現場ではお金を不浄のものと考え、お金に関する勉強をさせていないが、それは問題ではないか。

第6段落
20)具体的にはどうすべきか。
21)たとえば、アメリカの小中学校で行われているように、株の運用を実際にさせてみるのも良いだろう。
22)また、独立起業して成功している人を学校の非常勤講師として招くのも良いだろう。
23)少額の資本金を与えて短期間の店舗経営を実際に体験させるのも良いだろう。<800字越え>

第7段落
24)このようにして、若者に自立してお金を稼ぐ方法を教える方法が必要があるのではないか。
25)未来は予測不可能だ。
26)大企業が倒産したり突然リストラされてもいいように、若者が何かに依存しなくても食べていけるよう、教育する必要があるのではないか。<900字越え>


△ 2度もお目にかかれた縁に恵まれたのですから、太宰府高校の皆さんが合格・入学の際にはこちらへ報告してくれると有り難いです。そしてもう一度「質問があれば遠慮なくどうぞ」と言っておきます。合格前でも合格後・入学後でも何かのお役には立つでしょう。人脈は大切ですよ。
 それでは太宰府高校のみなさん、本日の受講お疲れ様でした。心より合格を祈念します。「生き残れ!」



プロフィール

饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
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