今週の第一志望、来週はどうなるか分からないよ@面接名言

<スクリプト>

面接官「あなたの第一志望企業はどこですか。」

応募者「御社です。」

(面接官一同、応募者を白眼視する)

面接官「ふ~ん、ま、いいでしょう。」

応募者「あ、すみません。もっと正確に先ほどの答えを言い直します。」

面接官「え、あ~、どうぞ。」

応募者「御社が第一志望です、今週は。

面接官「え、、今週って。」

応募者「来週はどうなるか分かりません。私の思いとは無関係に状況は刻々と変化します。御社の社員さんも含め多くの方々が私に様々な言葉を投げかけてきます。そんな状況やいただいたお言葉によっては、第一志望を替える、または替えざるを得なくなるかも知れません。私は常にありとあらゆる事態に対して柔軟に気持ちと行動を変えていくようにしています。御社も含めて不採用の通知をいただくかもしれません。ですから、志望といった自分の感情ではなく、置かれた状況に対して何ができるかを分析することをモットーとしています。したがって、今の段階で来週の第一志望は不明です。」


<注釈>

 この応募者が言っているように、志望という感情とは無関係に、置かれた状況や与えられた条件の範囲内で、あなたは選択をせざるを得ません。よって、2つ以上の内定を獲得するまではあなたに企業を選択する権利のない以上、志望という感情、ましてや第一志望という概念は無意味なのです。
 これが受験なら、勉強の量と質に応じて実力が高まり、それに応じて選択する範囲が合格をいただく前の段階で広がるので志望という概念の意味があります(また、志望という単語に、そのまま目標という意味が当てはまります)。
 しかし、これは就職活動です。偏差値は存在しません。応募者は企業を勝手にランク付けしますが、実際には格付けなど存在しませんし、それを認めたところで、そのランクに対応する応募者側の実力は何を基準に決定されるのか曖昧です。
 それもそのはずで、採用・不採用は各々が持つ組織風土や、その時々の企業の戦略、さらには誰が面接官かによって、左右されるているのです。つまりは、年度毎にマッチングが変化する組織との相性で採用・不採用は決まります。
 でなければ、過去の多くの不可解な採用・不採用の結果に説明がつきません。

 新卒生はついつい勘違いしがちですが、あなたたちは、職を失ってハローワークで必死に職を求めている人々と同じ立場です。職を得る厳しさに変わりはありません。彼らの胸のうちに第一志望などという考えがありましょうか。彼らも、そして毎年増えていく就活鬱になる人にも、志望などということを言う余裕はないのです。
 そういう謙虚さを今、就活のスタートラインに立った人にも持って欲しいものです。
 私たちはこのような状況を不満を言わずに受け入れつつ、今自分が出来ることをもって懸命に生きなければならないのです。

 もう一度言います。受験と違って、あなたの実力(それが何を指すかは就活の世界では不明瞭)に応じて選択の範囲があらかじめ決まっていることなんてない以上、内々定を実際に2つ以上もらうまで志望も第一志望も、戦略的には無意味です(もちろん人間である以上、心の奥底で持ってしまうのは責められませんが)。第一志望非在論も参照されたし。

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