ストレス耐性を見抜く@面接官トレーニング

<スクリプト>

面接官「それではこれを最後の質問とさせていただきますね。」

応募者「はい。」

面接官「実は、これまでの4回の面接の評価から、あなたの採用はほぼ決まっている状況なんです。」

応募者「え、そうなんですか。ありがとうございます。」

面接官「あなたに内々定を出したら弊社に入社していただけますか。」

応募者「はい、もちろんです。御社が第一志望ですから。」

面接官「そうですか。すいません、そう言ってから、言うのもなんですが。ごめんなさい。実のところ、私だけはあなたの採用はどうかと思っていたんです。それで、本当に申し訳ない、それは本日こうやって面接を50分間行いましても、その判断は覆りませんでした。」

応募者「え、わたしのどこが・・・」

面接官「ちょっと待ってください。私の話を続けます。それで、ここからは仮の話です。あなたに内々定が出されました。ところが、私の猛烈な巻き返しが実って、あなたの内々定を取り消すことにしました。私はあなたを呼び出して、君を採用しないと告げます。その時、あなたはどうしますか。私に何を言いますか。

応募者「・・・・」

面接官「いや、本当は弊社じゃなくてもいいんです。あなたの意中の第一志望の企業から、まぁそれが是非弊社であって欲しいですが、その本心からの第一志望の企業から、そんな仕打ちを受けたらあなたはどうしますか。」


<注釈>
 仮定話法を使った質問の一種です。実はその仮定の前提となる『内々定が決まっている』『私は君の採用に否定的』はウソです。これは応募者には気の毒ですが、多少のウソについてはお互い様ですのでストレス耐性を見るお膳立てとして勘弁してもらいましょう。
 ストレス耐性を見るには、応募者にとってリアルなストレスに向き合わせるべきです。彼・彼女らにとって、企業の一方的な都合による理不尽な『内々定取り消し』は最高のストレスでしょう。このとき彼・彼女らはどう巻き返しを図るか、それを見ることで応募者の芯の強さの一端は垣間見えましょう。もちろん、『内々定取り消し』の宣告の場面のつもりで、質問者は応募者の巻き返しに対し、さらに強烈なツッコミを入れないといけません。
 なお、ストレス耐性を見る質問として『学生時代に出会った困難、それをどう克服したか』『どんな時にストレスを感じるか』などと尋ねることが多いですが、この質問で真のストレス耐性は見きわめられません。あまりに在り来たりの質問で、応募者の側も十二分に回答を練ってきているでしょうから、これらの質問をしたところで、応募者渾身の「演劇」を鑑賞させられるだけです。『ストレス発散法は?』なんて訊いても、どうせ『カラオケ!』です。
 応募者に自身の個性が見えるような回答を求めるのなら、在り来たりの優秀な回答をしてほしくないのなら、面接官側も、在り来たりの言葉による質問は避けるべきです。

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