不採用をもらい「続ける」ことも大切@「就活ワークショップ」

 松浦静山
『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』
という言葉を残しています。聞いたことのある方も多いと思います。
 が、就職活動においては「勝ちに不思議の勝ちあり。負けにも不思議の負けあり」と言えるのではないでしょうか。

 関西のとある中堅私大の3回生だったその男子は、特にスポーツをやっているわけでもなく、何か特別な活動に精を出しているでもなく、見た目もパッとせず、そのうえ遅刻癖がありました。
 こんな彼が果たして社会に出られるのかと皆が思ったのですが、彼はあっさりと、1つ目に最終選考を受けた大手インフラ系の企業から内定をもらいました。
 後日、彼は人事の方に内定の理由を尋ねると、『ん、第一印象』の一言で済まされたそうです。

 関西のとある名門大学の3回生だったその女子は、成績も抜群、ボランティア活動にも高校時代から精力的に取り組み、そのうえ誰からも愛される人格の持ち主でした。
 この彼女はスグに内定をもらえるだろうと誰もが思ったのですが、10社連続で最終選考にて不採用となりました。
 その後、結果的には5つほど内定をもらえましたが、もっと早く良い結果がきてもおかしくはありませんでした。
最初に選考からもれた10社のうち、1社だけですが私は人事の方とお話しする機会があり、彼女のことを尋ねてみました。その方のお話では『私は採用したかったが、なぜ彼女が不採用になったのかよく分からない』とのこと。

 これと似たような事例は私のような仕事をしていると多数遭遇します。上記の2例もさほど珍しいケースではありません。

 ですが、この事例、特に後者の方には一つ重要なポイントがあります。それは、後者の彼女が休まず勝負し続けたということです。

 何社か連続で不採用となると家に引きこもって動かなくなる人がいます。俗に言う『病んでいる』という状態です。
 しかし、もし2例目の彼女が、1例目のような幸運な人をうらやみ、自分の運命を恨んで『病んでしまって』は、後に5つの内定を獲ることはなかったでしょう。もし、10社、しかも全て最終選考で、10社連続落ちたところで勝負を止めてしまっていたら、11社目・12社目での内定獲得は無かったでしょう。
 ひとつひとつのケースを見れば不思議の勝ち・不思議の負けは確かにあります。しかし全体で見れば、勝負に勝ち負けは付き物、勝ったり負けたり、たまたま勝ち続けたり負けが混んだりします。
 その意味で言うなら、勝ち負けには何ら不思議は無いと言えましょう。肝心なのは、負けがこんだ時、勝負とはそういうものだと心得て、走り続けられるかどうか。ひとつひとつの不思議の負けに足下をすくわれてしまっては、勝ちもやってきません。

 そう考えると、負け続けることもひとつの勲章といえましょう。倦まず病まず、勝負をし続けているということですから。
 少なくとも途中で病んで動かなくなるよりは、何社も不採用になることの方が誇れるでしょう。途中で動かなくなっても誰も助けてくれない、自分で動くしかない、それがよくわかっているということですから。


「勝ち負けは不思議、勝ち負けのあるは常識」


内定を得た学生のアドバイスはどれくらい有効か@「就活ワークショップ」

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