福岡県立太宰府高校:推薦入試対策小論文課題

index
1.課題に取り組む際の注意
2.参考図書
3.小論文課題
4.課題の考え方
5.講義のまとめ


〔 1.課題に取り組む際の注意 〕

以下に、5つの課題を示す。その中から1題を選択し、600字以内で論述を完成させよ。

その際、講義でも述べたとおり、原稿用紙に向かう前に予習の時間を設けよ。

予習とは小論文の参考書(=ネタ本、書き方の本ではない)や雑誌記事などを参考に知識を蓄えること。

その予習時間から一旦間をおいて後(一日以上あけるのが望ましい)、論述を始めよ。

論述には特に時間制限を設けないが、長くても2時間を越えてはならない。

現段階では、資料を参照しながら論述すべきである。

まずは自分の選択ジャンルについての知識を蓄えることが大切であることを忘れてはならない。



〔 2.参考図書 〕

樋口裕一氏の一連の著作 ~ 『小論文これだけ!超基礎編』など多数あり。
また、現代文の講師として有名な出口汪氏の『出口の小論文講義実況中継②知識情報編』も購買検討対象

(付)
『 時間と学費をムダにしない大学選び2014 - 最辛大学ガイド 』石渡 嶺司・山内 太地 (著)
~ 大学ガイド本で最も信用が置ける著作。受験校選定の参考に。



〔 3.小論文課題 〕

1 教育格差について、あなたの意見を述べよ。

2 インターネット上の著作権について、あなたの意見を述べよ。

3 インフォームド・コンセントについて、あなたの意見を述べよ。

4 『芸術鑑賞とは作者が作品に与えた意味やその意図を解読することである』という考え方について、あなたの意見を述べよ。

5 「自分自身を伸ばすプライド・自分自身をダメにするプライド」とはどのようなものか。あなたの意見を述べよ。


〔 4.課題の考え方 〕

看護医療系は論題3を、芸術系は論題4を推奨する。論題5のみが、あまり知識を必要としないが、やや哲学的な論題なので相当な思考力を要する。


論題1~3については

論題に関する「現状」の把握 ⇒ 「問題点」の抽出 ⇒ その問題が生じた「要因」 ⇒ 「改善目標」 ⇒ 改善のための「具体的解決策」 ⇒ その解決策が正しい「根拠」 ⇒ 「改善目標」「具体的解決策」の短い「まとめ」=結論

という勉強・思考の流れを基本モデルとして論述のためのメモを取る。そのメモを整理しながら原稿用紙に記述することになる。


論題4については、この考えと「反対の考え」とはどのようなものかを考える。そのうえで2つの考え方の「プラス点」「マイナス点」を挙げ、あなた自身はどちらの考えにより共感をもてるか(=結論)を、その「理由」ともにメモすることになる。


論題5についてはまず『プライド』とはどのようなものか、考えられるその「定義」をあげることになる。その定義に基づいて「プラス点」「マイナス点」を挙げ、それが自分自身にどのような影響を及ぼすか、『伸ばす』場合・『ダメにする』場合に分けて「具体例」を述べる。最後に『伸ばすプライド』とは結局どのようなもので、そんなプライドを心に宿すにはどうすればよいか、それらを短く「まとめ」(=結論)ていく


全ての論題にいえることは講義でも申し上げたとおり、以上の結論を冒頭にもってくること。書き出しの例としては

「~~というテーマについて私は○○だと考える。」

となる。結論を1文ないし2文で述べ、次に段落を変えて、

「まず、△△について確認する。~」

という形で続いていく。△△については論題1~3なら「現状」、4なら課題にある考え方の解釈、5なら「定義」であろう。


あとは、以上の考え方で「 」で括って太字で示した<小論文の構成要素>を意識して段落を構成し論述することになるが、今回は此処までとする。

もし以上の内容が理解できれば、つまり再現できなくても意識だけできれば、次の勉強のテーマは

接続詞・指示語の使い方

である。実は、入試の小論文の合格ラインは倍率の割りに高くない(倍率は高いが合格最低点は低い)。一番言いたい事(=結論)を先に書いてあって、受験学部の関する学問の知識が多少あって、接続詞・指示語がきちんと使えていれば、大体は合格する。

よって、これからの勉強としては、小論文に書くネタを集めつつ、接続詞・指示語の使い方を日常の言葉遣いのレベルで磨いていくことが肝要と言えよう。



〔 5.講義のまとめ 〕

(構成)論題で質問されていることに直接答えた君の意見(=結論)を冒頭に書く。

(内容)自分が述べようとしている意見は他の人も考え付きそうなことかを常に意識する。他の人も思いつきそうなことは出来るだけ述べない。ライバルと差別化を図るべく、自分の頭の中で3番目・4番目に思いついたことを書く。

(勉強法)自分が受験する学部に関する学問的な知識を集める。その際、必ず自分の意見も一言添えるようにする。そのための小論文ノートをもつ。書く練習は後からでも構わない。

というわけで、

結論冒頭、意見差別化、ネタが命、

これらを忘れず勉学に励むべし。さすれば生き残ることが出来よう。太宰府高校にて受講してくれた若者の幸運を祈る。「知」を「血」として思考を巡らせ、その心(しん)を「地」につけて、生き残れ!
プロフィール

饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
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