スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第一志望非在論(5)

 複数の内定獲得という「現実」を手に入れなければ、志望度が高い低いといった「心」の状態を述べても始まらない(非在論1)。第一志望の企業を想うという「心」をもってしまえば、その企業以外の全ての応募先は第二志望以下となってしまう。そのことを相手に正直に伝えるのは、自分だけでなく相手にもリスクを背負わせてしまう(非在論2)。いや、そもそも志望度という「心」自体あやふやなもので、人の心は選考の最中にも(いや、選考中だからこそ)ころころ変わる。今日の第一志望先も明日には入社意欲が失せてしまい、昨日のスベリ止めは本日ただ今からでも働きたい企業になる(非在論4)。だから、そんな第一志望・第二志望・スベリ止めなんて「心」は棄てた方が良い。その「心」をもったまま選考に臨むと、正直には言えないところもあるのだから、どこかで嘘をつく必要が出て来る。だが、それはバレる可能性があるから、内定獲得の戦術としても上等とは言えない(非在論3)。それに、そもそも嘘をつくのは心理的負担が重い。
 いや仮に、君が嘘をつくことに対して心理的負担がないとしよう。その場合でも嘘である以上、それを覆い隠すための技術が必要となる。その技術として思いつくのは「口先で誤魔化すこと」かもしれない。そういうと、それは苦手だという人もいよう。得意だという人もいよう。が、どちらであれ、誤魔化しきるためには一つの条件がある。
 それは準備を万端にしておくこと。
 つまり、企業研究や自分とのマッチングなどを事前に念入りに行っておけば、選考する側は君の志望度が低いとは思わない。
 求職活動は大学受験と違って偏差値は存在しない。したがって、自分が事前勉強に手を抜いても採用してくれる組織は、まずない。もちろん君の志望度が低いからといって、応募する以上、不採用になっていい道理はない。もし不採用になってもいいのなら、そもそもそのための時間・手間・交通費などの経費は無駄ということになる。そんな無駄をする余裕は、この厳しく忙しい求職活動中、毛ほどもありやしない。
 志望度が高かれ低かれ、その組織の内定を獲りにいくのなら、事前の勉強やリサーチのための行動といった「準備」は必要不可欠となる。
 ということは、結局、やることは同じ。志望度が高くとも低くとも、第一志望でもスベリ止めのつもりでも、行うことは全くどの企業に対しても同じということになる。相手に認めてもらうためには、どの相手であれ、十二分な「準備」をしなくてはならないのだ。

 求職活動において第一志望もスベリ止めも、そのような概念は存在しない。あったところで、それは思ってみても何ら益することはない。
 だが、人間である以上、自然な感情として志望度合いに第一、第二、第三がついてしまうのは仕方のないことだ。だから本当は第一志望があっても、スベリ止めと思っても、問題ない。
 問題なのは、それを行動に反映させてしまうことだ。どの企業に対するにも、等しく全力で選考に臨んでくれたら問題はない。実は志望度の高い低いといった「心」そのものは問題ではない。それを行動に反映させてしまうから問題なのだ。何度も何度も志望度という概念を棄てよというのは、そのことで事前準備などの態度を変えてしまうからなのだ。
 志望度が大変高くとも、大変低くとも、求職活動が自分を相手に3億円、毎年数百万円で売る「営業」である以上、相手組織は「お客様」だ。「営業態度」として、君が勝手に「お客様」に気に入る・入らないをつけて差別してしまったら、それは褒められた「営業マン」と言えるだろうか。そうは言えまい。

ポリシー・フレーズ
全力で相手に対する、それはどんな相手であれ同じである。

⇒目次に戻る
(4) ~人の心は変わる
(2) ~君に内定を出すリスク
プロフィール

饗庭 悟 : AEBASATOL

Author:饗庭 悟 : AEBASATOL
自己紹介

☆お問い合わせは
aebasatol@yahoo.co.jp

カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。