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『スピード解説 文章理解』(実務教育出版)の次に取り組む問題集について

※読者から私に届いたメールから質問部分のみ抜粋。

『スピード解説の35ページにある編集部よりお薦めの「次に取り組むべき問題集」のうち、直感ルールブックとスー過去のどちらを饗庭先生はお薦めしますか。両方かもしれませんけど、先にやるとしたらどちらが良いと思いますか。また、他にお薦めの文章理解の問題集はありますか。』

 以下、回答。

 まず最後の質問から先に返答しておきますが、私からお薦めする文章理解の問題集は率直に言ってありません。これには2つの意味があります。1つは、やはり問題集は自分の個性に照らし合わせて自力で選ぶべきでは、と思っているというもの。それでも何か指針は欲しいと皆さんが感じるのも理解できます。その期待に応えたいのですが、2つ目の意味、そもそも既存の問題集は似たり寄ったりで、何かを取り上げることができないというもの。どれに取り組んでも同じかな、というのが正直なところです。
 ただ、質問にもある『文章理解 すぐ解ける 直感ルールブック』(以下、「直感」)だけは唯一、個性的です。これと定番の「新スパー過去問ゼミ4 文章理解・資料解釈」(以下、「スーパー」)の2つを編集者の方がお薦めしているのですから、質問者さんの言う通りこの2冊のどちらを(先に)買うかで指針を示しましょう。

 それで先に結論を申し上げますが、先述の通り、正直なところどちらでもいいかなとは思うのですが、あえて言うなら「スーパー」です。以下、少し長くなりますが理由を述べます。その内容は至ってシンプルな客観的事実に基づくものです。

 「直感」と「スーパー」では説明の手法が逆です。「直感」は私の「作法」と同じく先に本文を攻めます。対して、「スーパー」は「裏ワザ」と同じく先に選択肢を見る手法をとっています。その意味では「作法」に慣れ親しんだ皆様には「直感」の方が親和性を感じるかもしれません。ではなぜ、その「直感」ではなく「スーパー」をお薦めするのか。あるいは、本当はどちらでもよいと思っているのか。
 実は「直感」と「スーパー」には、以上のような相違点がありながら土台の部分では結構似ているのです。問題配置のレイアウトがそっくりという共通点もありますが、もっと注目すべき、しかも致命的な欠点と言える、共通点があるのです。

 それは現代文に比して英文の問題が少ない。
 公務員志望者の多くにとってはメインの試験となる地方上級・市役所A日程において、英文は現代文と対等またはそれ以上の出題数があるのに、そして、皆さんの多くは英文の方を苦手とし、その訓練をたくさん行う必要があるのに、その英文が少ない。

 以下、問題数の比較です。ついでに私の「作法」(=スピード解説)も入れておきます。なお、単に英文・現代文とあるのは内容把握問題と要旨把握問題(いわゆる長文読解問題)のことです。

          「直感」   「スーパー」   「作法」
現代文      30問      37問      33問
現代文空欄   16問      12問      10問
現代文整序   17問      12問      10問
英文       17問       22問      34問
英文空欄     5問       6問       8問
英文整序     8問       5問       8問

現代文計     63問      61問      53問
英文計       30問     33問       50問

古文        10問      10問       8問(但し、このHPに4問追加)

総計        103問     105問※     111問
                  ※その他、1問(英語ことわざ問題)含む

 地方公務員をメインに考えている人にとって、「直感」「スーパー」ともにアンバランスということになります。
 いや、国家一般・専門職をメインに考えている人にとっても、英文(内容把握・要旨把握)が現代文(左同)の6割ほどしか問題が掲載されていないのは少ないでしょう。何せ本試験は英文3問・現代文4問ですから。
 その現代文4問に対し現代文整序は1問です。それを思えば、「直感」の現代文整序問題の多さはあまりにバランスを欠くと言わざるを得ません。
 なぜ、こんなことになったのか。これは憶測ですが、国家公務員試験の方を中心とする「志向」が原因でしょう(なぜ、そんなマインドになるかはここでは省略)。であったとしても英文をもう少し入れてもよかったのではと。加えて「直感」の方は、筆者がもともと国語の先生で(非重要科目の古文を英文の前に配置するという発想がそれを表しているのでは)、英語は本職ではないのかもしれません。

 思うに、公務員志望者の皆さんは1つの科目に何冊も問題集を買うことはできない。文章理解なら私の「作法」と後もう一冊が限度かもしれない。それならば英文問題が多い方が良い。
 ならば、客観的事実として英文問題が多いのは、わずかとはいえ、「スーパー」なのだから、どちらか一冊と言われれば「スーパー」になるのでは、という結論です。「スーパー」の方には資料解釈もついて、尚且つ「直感」より200円(税別)しか高くないですから尚更です。
 ということは、英文問題が多くて解説がそこそこ丁寧なら、他でもよいのではということになります。
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饗庭 悟 : AEBASATOL

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