他の人を差し置いてでも君を採用するメリットは何か@面接名言

<スクリプト>


面接官「他の人にはない君の強みは何かね。」

応募者「はい、接客業で培ったコミュニケーション能力です。アルバイト先はスタッフさんもお客様も年齢層の幅広く、そのおかげで、どんな世代の方々にも会話を成り立たせることができるようになりました。」

面接官「うん、それはそれで良いことだが、接客業のアルバイトをしたとか、様々な世代の人と交流してきたとかいうのは、こうやって面接を重ねていると、そんなに珍しい話ではない。そういう経験を積んできた若者はいくらでもいる。他にないのかね。他の志願者を差し置いてでも君を採用するメリットと言えるものは?」

応募者「あります。確かに、接客業の経験やコミュニケーション能力を持っている方は沢山いらっしゃいます。しかし、それに加えて、3つの学習経験があります。
 私は文学部所属ですが、そこで心理学だけでなく、最近ビジネスの世界でも注目されている行動科学についても学びました。これらの学びは御社の営業や広報に役立てられる考えます。第2に、独自で社会保険労務士の勉強をしております。その関連で法律の勉強もしています。これらの学びは御社の人事労務、また法務にも役立てられるかと思います。第3に私にはアメリカへの3ヶ月の留学経験があります。留学では日本で学んだ心理学についてアメリカの学生と討論することをテーマとしておりました。英語でのコミュニケーション力はもちろんのこと、異文化へ挑戦する心とそこに適応する力、課題を設定して実行する力を身につけました。
 これらひとつひとつは、先ほどと同じくどれも珍しい経験ではありません。他の皆さんも経験なさっていることでしょう。しかし、これだけの経験を組み合わせて得た知恵は、他の人にはない私を採用する利点だと思います。」


<注釈>

 自分が何者かを示す方法のひとつとして〔組み合わせ〕というの挙げておきます。
 これは、まさにこのスクリプトの応募者が言っているように、一つ一つは平凡な経験でも組み合わされば個性となる。3つか4つくらい組み合わされば、その組み合わせを持っている人は他にそうはいなくなる、一つの経験なら差別化できなけど、3つくらい足せば差別化できるということです。
 後は組み合わせるピースの問題です。当然のことながら、応募する企業の実際の業務に上手く絡むように組み合わせて欲しいものです。
 ちなみに、この応募者は実際には社会保険労務士の勉強を、このスクリプトを再現した時点ではまだ一ヶ月しかしていませんでした。当然、資格なんて取れません。しかしそれでも、必要を感じた勉強を「今からでも遅くはない」という気持ちで取り組んだことは評価できます。まして、就職活動の忙しい時期ですから。
 少しでも成長させてから自分を企業に売り込むという姿勢は決して悪いことではありません。


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